インドでは初めてのトランスジェンダー・スクールが、ケーララ州最大の都市コーチに開校する。
同校の名前はサハイ・インターナショナル、先週金曜日に開校の目処がたち、学校教育を中退した25歳から50歳までの成人トランスジェンダーの教育促進を目的とする。
現在のところ、同校には6名の学生が入学予定、入学定員は10名を予定している。同校の教師やトレーナーもまた、トランスジェンダー当事者に限っている。
ケーララ州はインドで初めて、同国内の性差別に対抗したトランスジェンダー政策を採用、同州に所在する政府運営の病院では、無料で性転換手術が受けられる。
ケーララ州はトランスジェンダー当事者を心から受け入れている一方、トランスジェンダーの学生らは家族や友人からいまだに差別を受けているため、高確率で学校を中退することになる。
サハイ・インターナショナル学校長のマリカ氏は、将来トランスジェンダーの人口が増え、ストレートと同じ教育を受ける機会をより多くのトランスジェンダーに提供するため、以下のように述べている。
「ケーララには約2万5千人のトランスジェンダーがいますが、そのうち57%が心的外傷のため、学校中退を余儀なくされています。
当校はモデルセンターです。成功を収めたら、当校の設備を拡張してインド中からより多くの学生を受け入れるつもりです。」
また、同校の創始者で自身もトランスジェンダーの人権活動家、スブラマニアム氏は次のように述べている。「今日は私にとって歴史的な一日です。」
2014年、インドの最高裁は、インド国内には200万人のトランスジェンダーがいると試算、当事者らがインド国憲法の元で平等な権利を有すると決定した。インド国憲法ではトランスジェンダーの結婚、財産の継承、職業や教育の機会平等を許可しているが、インド国内では性差別がいまだに日常を揺るがしている。