米国大統領選でドナルド・トランプが勝利したことを受け、サンフランシスコのゲイコーラス・グループが海外ツアーをキャンセル、共和党を支持している州を中心に国内ツアーを行うことにしたとのこと。
コーラス・グループ監督のティム・シーリグ氏によると、同コーラスは2018年に結成40周年を祝し、中国、キューバ、LGBTIコミュニティが果敢なチャレンジに挑んでいる国々などを訪れ、世界的な奉仕ツアーを行う計画を立てていた。
しかしながら先週火曜日の選挙戦後に、米国在住のLGBTIに対する憎悪犯罪がが増加している報道を受けて、海外ツアーを再考することにしたようだ。同監督は以下のように述べている。
「今回の選挙結果を受けて、国外で出来ることと同じくらい、母国でも出来ることがあると決心しました。
国内でもLGBTIに対する差別や偏見が根強い地域に我々は行きたい。そして私たちの声を届けたい。音楽でそこに住む人たちを励ましたい。出来れば気持ちや考えまで変えたい。」
海外ツアーから修正された国内ツアーは2018年中とのことだが、中間選挙の直前を予定している。
そのことについて、コーラス会長のスティーブ・ハフィンズ氏は以下のように述べている。
「社会情勢について考え始めると、コーラスに宿るエネルギーをこのように変えていくこともある。突然、我々は宿命を感じ、行動的になり、決意するにいたった。何かをなしていきたい、と。」
その「橋を架ける」ツアーの正確な開始日時は決まっていないが、米国南部のいくつかの州で行われる予定。
このツアー宣言と同時に同コーラスグループは、「There Will Be A Light」を団員が歌う新規動画をWebサイト上に投稿している。
この曲に関してシーリグ氏は以下のように述べている。
「今回の選挙結果へのショックに、我々団員は皆それぞれに向き合っているところです。国内の様々な場所で、多くのコミュニティが不安や絶望を抱えています。そのような中でこの曲をすぐに着想しました。つらい時期に安らぎをもたらす曲で、我々も希望でもあります。」