カリフォルニア州は8月22日(月曜日)、米国内で最も包括的なトレイアクセス法の確立に向けて大きな一歩を踏み出した。
同法案はAB1732と名付けられ、既に両州議会ともに可決、ジェリー・ブラウン州知事が署名をすると法律として定められる。
同法案では、カリフォルニア州の職場、政府関係の建造物、公共施設などの中にある現行のトイレが、来年の3月を皮切りにあらゆるジェンダー利用者が困らないような作りに整備される。
サンフランシスコ出身の民主党員で、同法案を着想した議員は以下のように述べている。
「あらゆる人の権利が尊重、保護されなくてはならない、という単純なメッセージがこの法案では意図されています。カリフォルニア州以外の州で展開している憎悪犯罪にかわる共通認識を同法案では提供しているわけです。
男性専用、女性専用のトイレを使用しなくてはならない状況は基本的人権にもとる。他の州の模範となる新たな平等の権利という青地図を、この法案にサインすることで州知事は描けるわけです。」
また、トランスジェンダー法センターの事務局長、クリス・ハヤシ氏は、同法案が可決すると皆の生活が過ごしやすくなると述べている。
「あらゆるジェンダー利用者にトイレの既成概念を解放することで、自分らしく生きることのハードルが下がり、男性らしさ女性らしさを強要されていると感じている人には、嫌がらせを受けている感覚を覚えることなくトイレを使うことが出来るようになる。」
カリフォルニア州知事は今年9月末までに同法案を承認、否認するかを決定しなくてはならない。