大人気サッカーゲームシリーズの新作、『FIFA17 ワールドクラスサッカー』では、ユーザーが試合中に着用可能なオプション、レインボーキットをゲーム内に導入した。
しかしながら、レインボーのユニフォーム姿でゲームに参加しているプレーヤーを見るやいなや、自分のレインボーオプションを完全に削除してしまう、または、怒り心頭でゲームを止めてしまうユーザーも存在、開発元のEAがゲームユーザーに政治問題を押し付けようとしていると苦情が寄せられている。
レインボーキットの導入に関しては、ストーンウォールUKのレインボー・レース運動に端を発するが、概ね多くのユーザーに支持を得られているものの、一部の同性愛嫌悪的なユーザーからは今なお反動がみられる。
ストーンウォールUKの関係者は、本件について以下のように述べている。
「スポーツを皆のものにするには今なお多くの課題があるということは、ソーシャルメディア上での、我々のレインボー・レース運動への反応を見ると一目瞭然です。
しかし、イギリス中のサッカーリーグやプレミアリーグに関する投稿で、スポーツファンがLGBTI当事者を受け入れる気持ちを示していることを目の当たりにすると、非常に鼓舞される想いです。」
EAスポーツは長年、権利平等を声高に叫んできた。そして「ザ・シムズ」、「マスエフェクト」、「ドラゴンエイジ」などのビデオゲームでLGBTIを表現してきた。
FIFAがレインボーキットを推奨しているツイートに対して、「恥さらし」や「地に堕ちた」と評する投稿もされているが、ゲーム内容に更なる変革がなされる切欠となることが期待される。