ファッションデザイナー、リチャード・ニコル氏がシドニーで亡くなった。39歳での逝去だった。心臓発作が死因として疑われている。
俳優のチャーリー・コンドウ氏はTwitter上で、ニュースを知ってから取り乱していると述べ、以下内容を投稿している。
「彼は僕の本当の初恋相手だった。内面も外見も美しい男だった。彼の事がとてつもなく恋しい。」
リチャード・ニコルはセントラル・セイント・マーチンズ(ロンドン芸術大学の一つ、著明なデザイナーを輩出している学校)の卒業生、2002年にファッション界に進出した。
2005年、自らの名前でファッションレーベルを立ち上げ、アン・ハサウェイやジュリアン・ムーア、シエンナ・ミラーなど女優らに愛された。
ニコルは2014年にレーベル自体を終了、テレグラフ紙に対して当時以下のように述べている。
「休みが必要だった。売り上げは思わしくなかったし、レーベルを終了する数年はかなりストレスが蓄積していた。レーベルを立ち上げた頃とは状況が大きく変わり、今でも続けていくべきか分からなかった。」
ニコルは今年1月、ドイツのアディダス社でクリエイティブ・ディレクターに就任する準備をしていた。ニコルの家族は以下の声明を発表している。
「リチャードはファッション界では寡黙なスターの一人。根っからの紳士で、素晴らしい友人でもあり、多くの人に愛された息子です。彼と直接会ったことがある誰もが、彼には思いやりや生まれつきの優しさ、類い稀な創造力があるのに慢心を許さない謙虚さを兼ね備えていたことを知っていることでしょう。
彼はオーストラリアでの生活を愛していました。最近ではアディダス社で新たなポストに就任したこと、ウールマーク社とのコラボレーションをはじめ、そのどちらにも熱心に取り組んでいました。我々家族は彼のハンサムな顔、ユーモアセンス、彼を愛していたことを忘れません。」